Oリング規格 JIS B 2401-2:2012【5.8.油空圧用 O リングのハウジング設計基準】

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Oリング規格 JISB2401-2
Oリング規格「JIS B 2401-2:2012」では、油空圧用Oリングのハウジングの設計基準を掲載しています。

① 円筒面シール用のハウジングの寸法設定
ハウジング溝径(ピストンシール)及びハウジング溝径(ロッドシール)、並びにハウジング深さは、有効Oリングつぶし率が所定のつぶし率範囲に納まるように設定します。
Oリングを装着する際は、Oリングの損傷を防ぐ為に面取り部を設けます。
円筒面シール用途向けの最大偏心量Yは、d1≦50mmの場合は許容差を0.025 とし、d1>50 mmの場合は許容差0.05とします。
Oリングに最適なシール機能をもたせるためには、Oリングの太さに応じて適したつぶし率の範囲があり、その範囲内につぶし率を設定する必要があります。
有効なつぶし率は、所定の計算式によって求めることが出来ます。
ハウジング寸法の算出は、ピストンシール用とロッドシール用で異なります。

② 平面シール用のハウジングの寸法設定
静的平面シール用途では、Oリングは軸方向につぶして使用されます。ハウジング内でのOリングの配置は、加圧される方向によって決定され、Oリングが内部からの力源によって加圧される場合は、外側のハウジング壁と隙間を作らないようにハウジングを設計する必要が あります。その一方、Oリングが外部からの圧力源によって加圧される場合は、内側のハウジング壁と隙間を作らないようにハウジングを設計する必要があります。また、ハウジング幅はシールする流体の種類によっても異なります。

③ その他の注意事項
シール性能に対する悪影響を回避するため、設置されたOリングのハウジングへの占有率を考慮することが重要です。設置されたOリングのハウジングへの占有率は、Oリングの熱膨張の可能性や油などによる体積膨潤などの影響を考慮して、85 %以下とすることが推奨されています。
Oリングに用いる材料とハウジングに用いる材料との間で熱膨張係数に著しい差がある場合は、ハウジングの設計に注意が必要です。エラストマー材は鋼などの金属の数倍の熱膨張係数を持っていることから、このJISB2401-2:2012で使用されている計算は、24℃の雰囲気温度に基づいています。
特注ハウジング寸法に対するOリングの寸法については、5.9.円筒面シール及び平面シール用途に使用される特注ハウジングの寸法及び O リングの寸法の決定方法にて選定の手順が記述されています。

* ハウジング部の形状・寸法についてはOリング溝①(形状・サイズ)を参照して下さい。
* Oリングのつぶし率についてはOリングのつぶししろを参照して下さい。
* Oリング損傷防止の為の面取り部についてはOリング取付部の面取りを参照して下さい。